“この本を読むと、週刊誌等はともかくとして、新聞、テレビといった主要なメディアが強固な横並び体質を持っていることがよくわかります。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」ではないですが、どこか主要なメディアが報じてくれれば追随し、自社だけが突出して批判を浴びることを避けるという習性が大手マスコミの中には出来上がっているのです。
この横並び体質は、政治家に対する報道などでも顕著です。
小泉首相は在任中、あまり大きなスキャンダルが報じられませんでしたが、事務所費の問題や「年金未納」など幾つかの疑惑を抱えていました。ところが、それが「小泉叩き」「小泉降ろし」につながることはありませんでした。これは麻生首相が漢字の読み間違いなどで連日叩かれていたのとは対照的です。
これには小泉首相のもとにいた飯島秘書官などの見事なマスコミ対策もあったわけですが、一番の要因は小泉首相に国民の支持があったことです。2004年の小泉首相の再訪朝のさい、拉致被害者全員を連れて帰ってこれなかったとの理由で拉致被害者の家族会は小泉首相を激しく非難、マスコミもこれに乗っかる形で「外交の敗北」と批判します。ところがこの批判に対して国民がら抗議の声が殺到し、国民が再訪朝の成果を評価していることがわかるとあっさりと批判の鉾をおさめてしまいます(120ー121p)。
やはり国民の大勢に逆らってまで報道を続けようというマスコミは少ないのです。”
— 川端幹人『タブーの正体!』(ちくま新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
9:31 am |
January 27 2012
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